2022年4月1日配信
椰子の実
この詩にうたわれている椰子の実は、明治31年夏、柳田國男が愛知県の伊良湖岬の浜辺で拾ったものである。柳田はこの椰子の実の話を友人の島崎藤村に語り、藤村は「八重の潮路」をたどるたった一つの椰子の実を「流離の憂い」を抱く旅人の境遇と重ね合わせて、この詩をつくった。
この詩にうたわれている椰子の実は、明治31年夏、柳田國男が愛知県の伊良湖岬の浜辺で拾ったものである。柳田はこの椰子の実の話を友人の島崎藤村に語り、藤村は「八重の潮路」をたどるたった一つの椰子の実を「流離の憂い」を抱く旅人の境遇と重ね合わせて、この詩をつくった。